中国留学の準備、いろいろあって大変ですよね。中国に到着後に、何よりも先に済ませておくべきなのが「現地の電話番号を手に入れること」です。
電話番号は中国では、あなたの身分を証明し、あらゆるサービスを利用するための「鍵」のような役割を果たします。中国には「実名認証(实名认证)」という、法律で決められたルールがあります。これは「この電話番号は、間違いなくパスポートを持つ本人が使っていますよ」と国に登録する、大切な手続きのことなんです。この認証が済んでいないと、中国での生活は何も始まりません。
特に重要なのが、銀行口座の開設です。中国の銀行で口座を作るには、SMS(ショートメッセージ)での本人確認が必須のため、中国の電話番号が絶対に必要になります。そして、その銀行口座と電話番号を連携させて、ようやくキャッシュレス決済の「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(ウィーチャットペイ)」が使えるようになるのです。日本のクレジットカードと各種サービスを連携させることもできますが、送金ができないなどの制限があります。また、中国での銀行口座の開設方法はこちらの記事から!
つまり、電話番号がないと、銀行口座が作れない。銀行口座がないと、自由にキャッシュレス決済が使えない。
そうなると、タクシーを呼んだり、デリバリーを頼んだり、ネットショッピングをしたり…といった、今の中国での生活に欠かせないほとんどのことができなくなってしまいます。
だからこそ、中国に到着したら、まずは何をおいても電話番号の取得を目指しましょう。
これが、快適な留学生活を送るための、最初の、そして一番大事なステップです。
日本にいる間にやっておこう!渡航前の準備リスト
現地での手続きをスムーズに進めるために、日本にいる間に済ませておきたい準備がいくつかあります。
1. スマホのSIMロックを解除する
今お使いのスマートフォンを中国でも使いたいと考えているなら、まず「SIMロック」が解除されているかを確認してください。SIMロックとは、特定の携帯会社のSIMカードしか使えないように、スマホ本体に「うちの会社のSIMカードしか使えませんよ」とかかっている鍵(ロック)のようなものです。このロックがかかったままだと、中国の通信会社のSIMカードを入れても電波をキャッチできません。
SIMロックの解除は、契約している携帯会社(ドコモ、au、ソフトバンクなど)の公式サイトやお店で手続きできます。出発前に必ず済ませておきましょう。
また、格安SIMを使っている方は、スマホに格安SIMを使うための特別な設定情報(「構成プロファイル」と言います)が入っていることがあります。これが新しいSIMカードの邪魔をしてしまう可能性があるので、事前に削除しておくと安心です。
2. 日本の電話番号、どうする?
留学中、今使っている日本の電話番号をどうするか。選択肢は主に3つです。
- 日本の通信会社のeSIMを契約する(一番おすすめ!)
日本のeSIMを入れたまま中国へ行く方法です。中国のSIMと日本のSIMを1台のスマホで同時に利用することができます。SMS認証もでき、一時帰国時の手続きも少ないため最も便利な方法です。 - 電話番号保管サービスを利用する
月々数百円の料金で、帰国するまで電話番号とメールアドレスを預かってくれるサービスです。日本のSMS認証が必要ない短期留学の方におすすめです。SMSの受け取りができない点は注意が必要です。 - 解約する
帰国後に同じ番号が使えなくなってしまうので、あまりおすすめはできません。
留学中の日本の電話番号については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3. ちょっと待って!日本で買える中国SIMってどうなの?
最近では、CUniqやNihao Mobileなど、日本にいながら中国で使えるSIMカードやeSIMを購入できるサービスが増えています。日本語でサポートが受けられ、中国に着いてすぐネットが使えるので、最初の数日間の「つなぎ」としては非常に便利です。
ただし、これらのSIMはデータ通信専用だったり、長期利用には向いていなかったりすることがあります。特に、銀行口座の開設といった公的な手続きには、現地でパスポートを提示して正式に契約した電話番号が求められることがほとんどです。
ですから、日本で買うSIMはあくまで「現地で本契約するまでの便利な仮の手段」と考えて、頼りすぎないようにするのが賢明です。
現地に着いたら即行動!SIMカード契約ステップガイド
さあ、中国に到着したらいよいよ契約です。留学生がSIMカードを手に入れる方法は、大きく分けて2つあります。
1. 一番ラクで安心!大学キャンパス内で契約しよう
留学生にとって最も簡単で確実なのが、大学のキャンパス内で契約する方法です。新入生の入学登録シーズンになると、多くの大学では通信会社が臨時の受付ブースを設置してくれます。
例えば、北京外国語大学では、中国移動(China Mobile)と中国聯通(China Unicom)の2社がブースを出し、留学生の対応をしています。ここのスタッフは外国人対応に慣れているので、言葉の心配も少なく、学生向けの割安なプランをスムーズに契約できます。
中国に着いたら、まずは自分の大学でこうした機会がないか、留学生オフィスなどで確認してみましょう。 これが一番のおすすめです。
2. もし大学でできなかったら?街のショップでの契約方法
大学で契約するチャンスを逃してしまったり、そもそもそうした制度がなかったりした場合は、自分で街中にある通信会社の店舗(营业厅)へ行くことになります。ここでは外国人対応に慣れていない店員さんもいるかもしれないので、少しだけしっかり準備していきましょう。
ここからは、この街のショップで手続きする場合を想定して解説します。
3. 中国の三大通信会社を知ろう
中国の主な通信会社は「中国移動」「中国聯通」「中国電信」の3社です。それぞれの特徴を知って、自分に合った会社を選びましょう。
キャリア名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
中国移動 (China Mobile) | 日本のドコモのような最大手。地方や田舎でも電波が繋がりやすいのが強み。通信は安定していますが、料金は少し高めなことも。 | いろいろな場所に旅行したい人、通信の安定性を一番に考える人。 |
中国聯通 (China Unicom) | 都市部の通信に強く、料金プランが比較的リーズナブル。学生向けのサービスに力を入れていることもあります。 | 生活の中心が大都市の人、コストを抑えたい人。 |
中国電信 (China Telecom) | 上の2社に次ぐキャリア。インターネット回線に強く、携帯電話サービスも安定しています。 | 上の2社にこだわらず、お店の場所やプラン内容で柔軟に決めたい人。b |

ぼくは联通を使っていますが、基本的にどの会社を選んでも大丈夫です!
4. これだけは忘れずに!必要書類リスト
お店に行く前に、以下の持ち物を必ずチェックしてください。一つでも忘れると、また来なければならなくなってしまいます。
- パスポート (护照) [必須]
外国人であるあなたの唯一の身分証明書です。これがないと絶対に契約できません。 - 現金 (现金) [必須]
契約にかかる初期費用や、最初の月のプラン料金を支払うために必要です。この時点ではまだキャッシュレス決済は使えないので、少し多めに現金を持っていきましょう。学生プランなら1年間で400〜500元ほどで購入できます。 - 臨時宿泊登記表 (Línshí Sùbó Dēngjì Biǎo) [持っていくと安心]
これは、外国人が中国に24時間以上滞在する場合、法律で「ここに住んでいます」と届け出る義務がある書類です。携帯契約で必ず求められるわけではありませんが、中国での公的な身分証明の一つになります。お店や担当者によっては提示を求められることもあるので、「お守り」として持っていくと、万が一の時にスムーズですよ。
5. お店での手続きとプラン選び
準備ができたら、いよいよお店へ向かいます。
契約は「前払い式(プリペイド)」が基本
留学生が契約する場合、基本的には料金を「前払い」する「プリペイド(预付卡)」方式になります。これは、使う分だけ先にお金をチャージしておく方法で、留学生には一番シンプルで分かりやすい契約方法です。毎月使った分だけ後から請求が来る「後払い(ポストペイド)」方式は、中国での住所証明などが必要になることが多く、来たばかりの留学生には少し手続きが複雑です。
料金プランはどう選ぶ?
プランを選ぶときは、まず「学生プラン(学生套餐)」があるか聞いてみましょう。これは学生向けに用意された特別プランで、一般のプランよりもずっとお得なことが多いです。留学生活の費用を少しでも抑えるために、これが一番のおすすめです。
市中の店舗でも、学生であることを伝えれば案内してもらえます。下のフレーズ集にある「请问,有学生套餐吗?(学生向けのプランはありますか?)」が役立ちます。
参考までに、一般的なプランの料金目安は以下の通りです。
キャリア | 月額料金(目安) | データ容量 | 国内通話 | 備考 |
中国移動 | 59元 | 10GB | 100分 | バランスの取れた標準的なプラン。 |
中国移動 | 99元 | 20GB | 200分 | 動画をよく見るなど、データをたくさん使う人向け。 |
中国聯通 | 99元 | 20GB | 300分 | データも通話もたっぷり使いたい人向け。 |
各社共通 | 80~100元 | 40~50GB | プランによる | 国際電話ができるプランもこの価格帯で見つかることがあります。 |
お店での手続きの流れ
- 番号札を取る:お店に入ったら、まず受付機で整理券を取ります。「办卡 (bàn kǎ)」や「个人业务 (gèrén yèwù)」という窓口を選びましょう。
- 用件を伝える:番号が呼ばれたら窓口へ。後で紹介するフレーズ集を見せながら、SIMカードを契約したいと伝えます。
- プランを選んで書類を出す:料金プランの表を見せてもらい、自分に合ったものを選びます。そしてパスポートを渡します。
- 申し込みと顔写真撮影:申込書に名前やパスポート番号などを記入します。本人確認のため、その場で顔写真を撮られるのが一般的です。
- 支払い:初期費用などを現金で支払います。
- SIMカードの設定:手続きが終わるとSIMカードがもらえます。設定に自信がなければ、「可以帮我设置一下吗?(設定してもらえますか?)」とお願いして、その場で全部やってもらうのが一番確実で安心です。

お店の方がスマホの設定まで完了させてくれる場合がほとんどです!
北京外国語大学の学生は、どこで電話番号を契約する?
もしあなたが北京外国語大学(BFSU)の留学生なら、とても簡単に電話番号を手に入れることができます。
新入生の入学登録期間中、キャンパスの中に中国移動(China Mobile)と中国聯通(China Unicom)が特設ブースを出してくれます。入学手続きのついでにそこに立ち寄り、パスポートを見せるだけで、留学生にぴったりのプランをその場で契約できてしまうのです。
この方法のメリットは、
- とにかく楽!:わざわざお店を探して街に出る必要がありません。
- 言葉の心配なし!:スタッフは留学生の対応に慣れています。
- プランがお得!:留学生の生活スタイルに合わせた、コスパの良いプランが用意されています。
BFSUの留学生はこのチャンスをぜひ活用してください。他の大学に留学する人も、同じようなサービスがないか、事前に大学に問い合わせてみる価値は十分にありますよ。
これさえ見せればOK!携帯契約で使える中国語フレーズ集
お店で手続きをするときに、以下のフレーズがきっと役立ちます。スマホに保存して、店員さんに見せるだけで伝わりますよ。
日本語 | 中国語(簡体字) | ピンイン |
基本の単語 | ||
携帯電話 | 手机 | shǒujī |
SIMカード | SIM卡 or 电话卡 | SIM kǎ |
パスポート | 护照 | hùzhào |
留学生 | 留学生 | liúxuéshēng |
料金プラン | 套餐 | tàocān |
データ通信量 | 流量 | liúliàng |
チャージする | 充值 | chōngzhí |
用件を伝える | ||
こんにちは、SIMカードを契約したいです。 | 你好,我想办一张SIM卡。 | Nǐ hǎo, wǒ xiǎng bàn yī zhāng SIM kǎ. |
私は〇〇大学の留学生です。 | 我是〇〇大学的留学生。 | Wǒ shì 〇〇 dàxué de liúxuéshēng. |
プランについて聞く | ||
学生向けのプランはありますか? | 请问,有学生套餐吗? | Qǐngwèn, yǒu xuéshēng tàocān ma? |
一番安いプランはどれですか? | 哪个套餐最便宜? | Nǎge tàocān zuì piányí? |
このプランは月額いくらですか? | 这个套餐一个月多少钱? | Zhège tàocān yīgè yuè duōshǎo qián? |
データ量は何ギガですか? | 流量有多少GB? | Liúliàng yǒu duōshǎo GB? |
データは使い放題ですか? | 是无限流量的吗? | Shì wúxiàn liúliàng de ma? |
お願いする | ||
これでお願いします。 | 我就要这个。 | Wǒ jiù yào zhège. |
設定をお願いできますか? | 可以帮我设置一下吗? | Kěyǐ bāng wǒ shèzhì yīxià ma? |
今後、どうやって料金をチャージしますか? | 以后怎么充值? | Yǐhòu zěnme chōngzhí? |
まとめ:電話番号を手に入れて、留学生活の第一歩を踏み出そう!
中国での電話番号取得は、ただの手続きではありません。あなたの留学生活全体の快適さを決める、とても重要な第一歩です。最後に、成功のためのポイントをおさらいしましょう。
- 電話番号は生活の鍵:すべてのサービスの基本。着いたらすぐに取得しよう。
- 準備は日本から:スマホのSIMロック解除は忘れずに。
- キャンパス内がベスト:大学で契約できるチャンスを探そう。
- お店に行くなら万全に:パスポート、現金、念のための臨時宿泊登記表を忘れずに。
- プランは前払い式:留学生には「プリペイド(预付卡)」が簡単で最適。(学生プランを選ぼう!)
無事に電話番号を手に入れたら、次はいよいよ銀行口座の開設です。この電話番号があれば、口座開設もスムーズに進み、キャッシュレス決済も使えるようになります。これらの手続きを完了させれば、まずは一安心できるはずです。
中国到着後は、慣れない環境で大変だと思いますが一緒に頑張りましょう!
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