こんにちは、トモキです!
中国で3年以上生活してきた僕が、中国留学の「正直きつい」現実を包み隠さずお話しします。事前に知っていれば、現地でショックを受けても冷静に対処できますし、準備さえすればほとんどの問題は回避できます。
この記事が、少しでも中国留学に興味がある方の参考になれば嬉しいです!
この記事でわかること
- 中国留学で直面する衛生・ニオイ・トイレ問題とその対策
- 中国の食事・油・胃腸トラブルへの備え方
- 日本人差別の実態と安全に過ごすための行動指針
- 政治が留学生活に与える影響とVPN対策
- それでも中国留学を勧める4つの理由
※注意点
これから書く内容は、あくまで僕個人の体験と主観に基づいています。中国はとても広い国なので、地域や都市の規模によって状況は全く異なります。すべての留学生に当てはまるわけではないことをご理解の上、読んでください。
まず心が折れるのは「衛生・ニオイ・トイレ」

1. ニオイ問題(教室・寮・タクシー)
中国留学で最初にぶつかる壁の一つが、ニオイの問題です。
何が起きるか
教室で隣に座った中国人学生から強いニオイが漂ってきて、授業に集中できないことがあります。前の席の学生の頭にフケがたくさんついているのが目に入ってしまうこともあります。冬場にタクシーに乗ると、運転手さんの体臭が車内に充満していて気分が悪くなることもあります。しかも北方の冬はマイナス気温になるほど寒く、PM2.5の問題もあるため窓を開けて換気することもできず、密室にニオイが充満し続ける状況に耐えなければなりません。
なぜ起きるか
特に中国の北方(北京や東北地方など)では、空気が乾燥していて汗をかきにくい気候のため、毎日お風呂に入る習慣がない人がいます。また、女性の中には「毎日髪を洗うとダメージを受ける」という考えから、体は洗っても髪は洗わないという方も多くいます。
夏場でも2〜3日に1回、冬場になると1週間や2週間に1回しかお風呂に入らないというのも珍しくありません。これは不衛生だからではなく、気候や長年の生活習慣からくるものです。日本は高温多湿で毎日お風呂に入る文化が根付いていますが、乾燥した大陸性気候の中国北部では、そもそも「毎日入る必要がない」という感覚なのです。
現実的な対策
- マスクを常備する:教室やタクシーで辛い時に使えます。冬場は防寒にもなるので一石二鳥です
- 席を選ぶ:教室では窓際や換気の良い席を意識的に選びましょう
- タクシーは短距離なら我慢、長距離なら配車アプリで車種を選ぶ:DiDi(滴滴出行)などのアプリでは、車のグレードを選べるので、長距離移動の時は少し良い車を選ぶのも手です
- 「そういうものだ」と割り切る心の準備をしておく:事前に知っているだけで、ショックの度合いは全然違います

最初はびっくりしますが、半年もすれば慣れてきます!
2. トイレ問題(大学のトイレは別世界)
日本人が最も衝撃を受けるポイントの一つが、トイレの衛生環境です。
都市部の商業施設と大学のギャップ
上海や北京などの大都市にあるショッピングモールや空港に行けば、日本と同じレベルの清潔なトイレがあります。ウォシュレット付きのトイレも増えてきています。しかし、大学のトイレは全くの別世界です。
大学のトイレは、ニオイがきついことが大半です。ハエなどの虫が飛び交っているのは当たり前で、学校の廊下を歩いているだけで、トイレに入っていないのにニオイが漂ってくることもあります。
掃除の質にも差があります。寮の掃除担当のおばさんがトイレ掃除をしている様子を見たことがありますが、モップを水で濡らして床をさっとなでているだけで、「これで本当に綺麗になっているのか…?」と疑問に思ったことがあります。
紙がない・流せない文化
日本のトイレにはトイレットペーパーが備え付けられているのが当たり前ですが、中国では基本的に紙は備え付けられていません。自分でポケットティッシュを持ち歩くのが必須です。紙を持っていくのを忘れてトイレに入ってしまった時の絶望感は計り知れません。
また、配管の問題から使用した紙を便器に流してはいけない場所が多くあります。便器の横にあるゴミ箱に捨てるのですが、他人の排泄物がついた紙が山積みになっている光景を毎日目にすることになります。
対策:持ち物・行動・メンタルの割り切り
- ポケットティッシュは常に複数個持ち歩く:これは本当に絶対です。バッグに必ず入れておきましょう
- ショッピングモールや綺麗な施設のトイレを利用する:外出先では、店内のトイレを利用すると安心です
- 「日本のトイレが異常に綺麗なだけ」と考える:世界基準で見ると、日本のトイレの清潔さは突出しています。中国のトイレが特別汚いというより、日本が特別綺麗なのです

郷に入っては郷に従え、時間が経てば慣れます!
寮のトイレ事情や部屋選びのリアルについては、こちらの記事で詳しく解説しています!
意外とつらい「食事・油・胃腸」

1. 中華料理は美味しい。でも毎日だと話は別
中華料理は、フランス料理、トルコ料理と並んで世界三大料理に数えられるほど、バリエーション豊かで美味しい料理です。旅行で食べる中華料理は最高だと思います。でも、「旅行の中華」と「生活の中華」は全くの別物です。
油の量が圧倒的に多い
中国の料理は、とにかく油の使用量が多すぎます。基本的に大量の油で炒める調理法が主流で、野菜炒めですら「炒めている」というより「油で揚げている」に近い状態です。食べ終わったお皿の底には、常に油が溜まっています。
最初の1年くらいは「本場の味だ!」と楽しく食べられていましたが、3年、4年と続くとさすがに味にも飽きてきて、胃腸が悲鳴を上げ始めます。
体質によっては慢性的に不調になる
僕の場合、中国の料理が体にあまり合わず、中国にいる間はずっとお腹の調子が悪い状態が続いていました。日本から整腸剤を持って行って飲んでいましたが、慢性的にお腹の調子が安定しませんでした。逆に、胃腸の調子が悪かったせいか、いくらご飯を食べても体重が全然増えませんでした。
もちろん、これは個人差が大きい部分です。中華料理が体に合って全く問題ない人もいれば、僕のように慢性的に不調になる人もいます。油の摂りすぎで急激に太ってしまう留学生もいます。大事なのは、「自分の体に合わない可能性がある」ということを事前に知っておくことです。
対策
- 整腸剤や胃薬は日本から多めに持っていく:正露丸、ビオフェルミンなど、自分に合った薬を必ず持参しましょう
- 水道水は絶対に飲まない:中国の水道水は硬水で不純物が含まれていることもあります。飲み水は必ずペットボトルかウォーターサーバーを使いましょう
- 自炊できる環境を整える:キッチンが使える寮であれば、たまに自分で日本食を作ることで胃腸を休められます
- 日本食レストランを把握しておく:北京や上海などの大都市には日本食レストランがたくさんあります。胃腸が疲れた時に行ける場所として知っておくと安心です
持ち物の完全リストはこちら: 中国留学の持ち物チェックリスト

胃薬と整腸剤は日本から持っていくのがおすすめ!
2. 体調が悪いと全部が崩れる
ここで強調しておきたいのは、体調管理が留学生活で最も重要な要素であるということです。
留学はイベントではなく長期戦です。旅行なら1週間我慢すれば終わりますが、留学は半年、1年、場合によっては4年続きます。お腹の調子が悪い日が続くと、授業に集中できなくなります。授業に集中できないと成績が落ちます。成績が落ちると焦りが生まれます。全てが連鎖的に崩れていくのです。
だからこそ、食事や胃腸のケアは「生活の些細なこと」ではなく、留学の成功を左右する最重要事項だと思って準備してください。
中国留学1ヶ月のリアルな生活費(食費含む)はこちらで公開しています: 北京留学の1ヶ月の生活費を家計簿で大公開
日本人差別は「ゼロではない」前提で行動する

1. 実際に起きること
これは非常にデリケートな問題ですが、避けて通れない事実です。日本と中国の間には歴史的・政治的な対立があるため、日本人であるというだけで嫌な思いをすることがあります。
僕自身の体験を一つ話します。日本人会のメンバーと日本語を話しながら火鍋を食べていたところ、隣にいたおばさんが急に怒り出して、「日本に原爆が落とされてよかった」と言われたことがあります。
また、抗日ドラマの中のセリフを真似して馬鹿にされたり、「小日本(シャオリーベン)」や「鬼子(グイズ)」といった差別用語をネット上で投げかけられることもあります。
ただし、これが中国人の全てではないということは強調しておきます。こうした経験はあくまで一部の人との間で起きることであり、多くの中国人、特に若い世代は、日本のアニメや音楽、ファッションが好きで、日本人に対してとても友好的です。親切にしてくれる中国人の方が圧倒的に多いのが事実です。

僕の周りの中国人の友達はみんな本当に優しくて、いつも助けてくれます!
2. 起きやすい時期・場所・シーン
反日感情は一年中同じレベルで存在するわけではありません。特定の時期やシーンで高まりやすいという傾向があります。
敏感な記念日の前後
以下の日付の前後は、街全体の空気がピリピリすることがあります。
| 日付 | 名称 | 概要 |
|---|---|---|
| 7月7日 | 盧溝橋事件記念日 | 日中戦争が本格化した日 |
| 9月18日 | 柳条湖事件記念日 | 「国恥の日」とも呼ばれ、特に反日感情が高まりやすい |
| 12月13日 | 南京事件国家追悼日 | 国家的な追悼式典が行われる |
日中関係が悪化しているタイミング
政治的なニュースが流れると、街の空気が急に変わることがあります。福島第一原発の処理水問題の時期には、日本関連の施設への嫌がらせが発生しました。こうした時期は普段以上に注意が必要です。
タクシーや飲食店で政治を振られる
タクシーに乗ると、運転手さんから「日本人か?」と聞かれ、そこから政治的な議論を一方的にふっかけられることがあります。反論するとトラブルになりかねないので、黙って聞き流すしかないというストレスがあります。
3. 対策:安全設計(会話・行動・コミュニティ)
差別や政治的なリスクに対しては、「そんなことあるわけない」と楽観視するのではなく、「起きる可能性がある」という前提で行動するのが正解です。
- 反論しない・争点に入らない:政治や歴史の話を振られても、自分の意見を主張するのは避けましょう。「そういう考え方もあるんですね」と受け流すか、話題を変えるのが賢明です
- 逃げ道を常に確保する:トラブルになりそうな場面では、すぐにその場を離れられるようにしておきましょう。身の安全が最優先です
- 敏感な日は不要な外出を控える:上記の記念日前後は、日本食レストランなど日本を連想させる場所を避け、静かに過ごしましょう
- 公共の場で大声で日本語を話さない:日本人であることに誇りを持つのは大切ですが、安全のためには少し控えめに行動するのが賢明です
- 中国人の友人を作ることが一番の安心材料になる:信頼できる中国人の友達がいれば、トラブルの時に助けてもらえますし、現地の状況をリアルタイムで教えてもらえます。頼れる友人がいるだけで、安心感が全然違います

「備えあれば憂いなし」の精神で、知識を武器にしましょう!
中国留学中の安全対策や知っておくべき法律については、こちらの記事で詳しくまとめています!
【制度・政治編】政治で生活が急に不便になる

1. イベント中止・規制(クリスマス・ハロウィンなど)
中国での生活は、政府の方針や政治状況にダイレクトに影響を受けることがあります。
例えば、日中関係が悪化すると、予定していた日中交流会が突然中止になることがあります。楽しみにしていたイベントが、自分では何もできない政治的な理由であっけなく潰されてしまうのです。
また、最近では大学内でクリスマスやハロウィンなどの西洋文化を祝うイベントが禁止される傾向にあります。ハロウィンの時期に仮装して街に出ようとすると、警察官が配備されていて、仮装しているだけで止められたり、イベント自体が中止に追い込まれたりすることもあります。
日本では当たり前にできる「友達とハロウィンパーティーをする」「クリスマスマーケットに行く」といったことが、中国ではできない場合があるのです。これは事前に知っておかないと、かなりショックを受けます。
対策:期待値をコントロールする
- 「日本と同じようにイベントを楽しめる」とは思わないこと
- 中止になっても落ち込みすぎないように、代わりの楽しみ方を用意しておく
- 中国ならではのイベント(春節、中秋節など)を全力で楽しむ方に気持ちを切り替える
2. VPNやネット環境が不安定になるタイミング
中国では、Google、LINE、Instagram、YouTube、X(旧Twitter)などはVPNを使わないと一切アクセスできません。多くの留学生にとって、VPNは日本の家族や友人との連絡手段であり、生活に欠かせないツールです。
しかし、政治的に重要な会議がある時期(全国人民代表大会の前後など)や、敏感な記念日の前後は、VPNが繋がりにくくなることがあります。日本の家族と連絡が取れなくなったり、調べ物ができなくなったり、大学のレポートに必要な海外の論文にアクセスできなくなったりと、学業や生活に直撃します。
対策:複数の手段を持つ
- VPNは1つではなく、2〜3個用意しておく:1つが繋がらなくなっても、別のVPNで対応できます
- 重要な資料やデータは事前にダウンロードしておく:VPNが使えなくなっても困らないように、必要な情報はオフラインでもアクセスできるようにしておきましょう

VPNについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
それでも中国留学を勧める理由(得られるリターン)

ここまで、ニオイ、トイレ、食事、差別、政治的な制限と、ネガティブな面をたくさん書いてきました。「こんなに大変なら行きたくないな…」と思った方もいるかもしれません。
でも、最後にこれだけは伝えさせてください。
こういった全てを含めての「中国留学」であり、そこには日本では絶対に得られない価値があります。
1. 言語力
中国語は世界で最も話者数が多い言語の一つです。日常的に中国語を使い続ける環境に身を置くことで、教科書では絶対に身につかない「生きた中国語」が自然と身につきます。就職活動やキャリアにおいて、中国語ができることは大きな強みになります。
2. 環境適応力
日本とは全く異なる環境で生活することで、どんな状況でも対応できるタフさが身につきます。紙のないトイレでも動じない。油の多い料理でも工夫して食べる。理不尽なことを言われても受け流す。こうした対応力は、社会に出てからも必ず役に立ちます。
3. キャリアと人脈
中国は世界第2位の経済大国であり、日本にとって最大の貿易相手国です。中国で学んだ経験、そこで築いた人脈は、今後のキャリアにおいて計り知れない価値を持ちます。中国留学経験者は、日中ビジネスの最前線で求められる人材です。
4. 「しんどさ」が価値に転化する瞬間
留学中にしんどいと思った経験は、帰国した後に全て「あの時乗り越えたから今の自分がある」という自信に変わります。就職活動の面接で話すエピソードにもなりますし、何より「自分はどんな環境でもやっていける」という揺るぎない自信が手に入ります。
現実を知った上で、それでも挑戦する人が一番伸びます。 何も知らずに行って打ちのめされる人と、覚悟を持って行く人では、成長の速度が全く違います。
よくある質問(FAQ)
- Q中国留学は本当にきつい?
- A
はい、衛生面・食事・言語の壁・文化の違いなど、日本とは大きく異なる環境に適応する必要があります。
ただし、事前に知識を持って準備すれば、ほとんどの問題は対処可能です。多くの留学経験者が「大変だったけど行ってよかった」と語っています。
- Q中国留学で一番つらいことは何?
- A
多くの留学生が挙げるのは「食事が体に合わない」「VPN問題」「言語の壁による孤独感」の3つです。
特に食事は体調に直結するため、整腸剤の持参など事前準備が重要です。
- Q中国留学のメリットは?
- A
中国語力の飛躍的な向上、どんな環境にも適応できるタフさ、人脈とキャリア機会が得られます。
世界第2位の経済大国での経験と、困難を乗り越えた自信は大きな財産になります。
詳しくは中国留学の費用とメリットの解説記事もご覧ください。
- Q中国は治安が悪い?危険?
- A
データで見ると、中国の主要都市の治安は比較的良好です。
ただし、日本人特有のリスク(反日感情が高まる時期など)があるため、事前の知識と行動指針が重要です。
詳しくは中国留学の治安と安全対策の記事をご覧ください。
おわりに
この記事は、皆さんを怖がらせるために書いたものではありません。これから中国留学に向かう皆さんに、事前に知っておいてほしい情報をまとめたかったのです。
ニオイも、トイレも、食事も、差別も、政治的な制限も、全部リアルです。でも、知っていれば備えられるし、備えがあれば乗り越えられます。
中国留学は確かにしんどい部分があります。でも、その「しんどさ」を含めて、皆さんの人生を大きく変えてくれる経験になると、3年以上中国で暮らしてきた僕は心から思っています。
ネガティブな面も全て理解した上で、それでも「行きたい」と思えるなら、あなたは絶対に大丈夫です。中国という広大な国で、たくさんの出会いと成長が待っています。
皆さんの中国留学を心から応援しています!
留学準備に不安がある方は、留学エージェントは本当に必要?の記事も参考にしてください。また、お子さんの中国留学を検討されている保護者の方は、保護者向けの中国留学ガイドもあわせてご覧ください。
中国留学の費用や生活費のリアルについてはこちらの記事もあわせてご覧ください!
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