【2025年版】中国でパスポート更新|オンライン申請のやり方は?受領後のビザ変更(10日ルール)もステップ解説

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北京外国語大学 国際商学部4年。21歳純日本人、中国政府奨学生。

学生会会長や大学の広報大使として、イベント企画・SNS運営・国際交流活動を行う傍ら、コンサルティング会社で市場調査やデータ分析を経験。

日本語・中国語・英語を使いこなし、中国留学に関する体験談や現地情報を発信中。SNSにて、留学に関する相談も受け付けています。

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こんにちは、トモキです!今回は中国で日本のパスポートを更新する方法についてです!

2023年3月、日本のパスポートに関する法律が改正され、海外に住む私たちにとって非常に大きな変化がありました。それが「オンライン申請」の導入です。これにより、これまで何度も領事館へ足を運んでいた手間が大幅に減り、手続きが劇的に便利になりました。

しかし、便利になった一方で、「顔写真の審査が厳しい」「クレジットカード払いだと領収書が出ない」「更新後の中国側の手続き(10日ルール)が厳格」といった、新たな注意点も生まれています。

この記事では、北京の大使館や各地の総領事館での最新の運用実態を網羅し、申請から受領、そしてその後のビザ転記手続きまで、失敗しないための手順をすべて解説します。中国生活での必須知識として、ぜひ最後までお読みください。

はじめに:なぜ今、オンライン申請なのか?

1. 昔と今の違い

これまでは、パスポートを更新するために、申請時と受領時の最低2回、平日の昼間に大使館や総領事館の窓口へ行く必要がありました。遠方に住んでいる方にとっては、移動費も時間もかかる大変な作業でした。

2023年3月27日以降、この仕組みが変わりました。オンライン在留届(ORRネット)というシステムとスマートフォンアプリを使うことで、自宅にいながら申請ができるようになったのです。

2. 窓口に行くのは「1回」だけ

オンライン申請を利用すれば、領事館に行くのは「新しいパスポートを受け取る時」の1回だけで済みます。これは、広大な中国に住む私たちにとって最大のメリットです。

3. どんな人がオンライン申請できる?

オンライン申請は、主に切替申請(更新)をする方が対象です。具体的には以下の条件に当てはまる方です。

  • 現在有効なパスポートを持っていること
  • パスポートの残り有効期間が1年未満である、または査証欄(スタンプを押すページ)の余白が見開き3ページ以下になっていること
  • 氏名や本籍地の都道府県に変更がないこと

この条件を満たしていれば、戸籍謄本の提出も原則として不要になり、手続きはすべてスマートフォンで完結します。

【注意点:放置はNG】

新しくパスポートを申請した後、発行から6ヶ月以内に受け取らないとパスポートは失効します。さらに、これまでは失効しても大きなペナルティはありませんでしたが、現在は申請したのに受け取らずに失効させた場合、5年以内に再度申請すると手数料が高くなるというルールが追加されています。申請したら、必ず期間内に受け取りに行きましょう。

あなたの管轄はどこ?住んでいる場所で決まる申請先

中国はとても広いため、日本の大使館・総領事館が各地にあり、それぞれが担当するエリア(管轄区域)を厳格に決めています。

オンライン申請であっても、あなたが今住んでいる場所を管轄する公館でしかパスポートを受け取ることができません。例えば、江蘇省にお住まいの方が、たまたま北京に旅行に行くからといって、北京の大使館で受け取ることはできません。

まずは、自分の居住地がどの公館の管轄になるかを確認しましょう。

【重要】

もし引越しをして住所が変わっている場合は、パスポート申請の前に、まずORRネット(オンライン在留届)で「変更届」を出して住所を更新してください。そうしないと、正しい管轄公館が選択できず、手続きがやり直しになる可能性があります。

実践!オンライン申請の4つのステップ

ここからは、実際にスマートフォンを使って申請する手順を詳しく解説します。

1. ORRネットでログイン

いきなりアプリを開くのではなく、まずはスマートフォンのブラウザで「ORRネット(オンライン在留届)」にアクセスします。

  1. ログインIDとパスワードを入力します。
  2. メニューから旅券・証明の電子申請を行うを選びます。
  3. 登録メールアドレスに届くパスワードを入力して認証します。
  4. 自分の申請か、家族の申請かを選択すると、自動的に専用アプリが立ち上がります。

2. 専用アプリでデータを登録

ここからは「パスポート申請(海外在留邦人用)」アプリでの操作です。

  1. 管轄公館の選択
    自分の住んでいる地域を管轄する公館を選びます。
  2. パスポートの読取
    アプリの指示に従って、今持っているパスポートのICチップ(硬いページ)にスマホをかざして読み取ります。これで名前や旅券番号が自動入力されます。
  3. 顔写真の撮影
    スマホのカメラで顔写真を撮ります(※コツは後ほど詳しく説明します)。
  4. 署名(サイン)の撮影
    白い紙に自分の名前(サイン)を書き、それをアプリで撮影します。これが新しいパスポートに転写されます。

3. 審査と修正

データを送信しても、すぐには終わりません。領事館のスタッフが内容を確認します。

  • 写真の不備
    もし写真に影があったり、眼鏡が光っていたりすると、メールで「修正依頼」が届きます。その場合は、アプリを開いて写真だけを撮り直して再送信します。最初からやり直す必要はありません。
  • 交付予定日の通知
    無事に審査が終わると、「交付予定日」と「手数料の金額」が通知されます。これで申請完了です。

4. 受領(唯一の外出)

通知された日以降に、領事館へ行きます。

  • 本人が必ず行く
    オンライン申請では申請時に対面確認をしていないため、受領時の本人確認(顔認証)が非常に厳格です。代理人が受け取ることはできません
  • 持ち物
    現在持っているパスポート(必ず持参してください。その場で穴を開けて無効化します)と、スマホに表示させた受付票(QRコード)が必要です。

審査落ちの原因No.1!「顔写真」撮影のコツ

オンライン申請で最もつまずきやすいのが「顔写真」です。パスポートの写真は国際規格(ICAO)で厳しく決まっており、普段の自撮り感覚で撮ると審査に通りません。

1. 絶対に守るべきポイント

  • 背景: 均一な淡い色(白がベスト)。影や家具、壁の模様が映り込んではいけません。
  • 顔の大きさ: 画面の中で顔が小さすぎたり大きすぎたりしないよう、ガイド枠にぴったり合わせる必要があります。

2. スマホ撮影で失敗しないための3つのアドバイス

  1. 「自撮り(インカメラ)」は避ける
    スマホのインカメラ(画面側のカメラ)は、顔が歪んで写りやすい特徴があります。これは審査で指摘される原因になります。できるだけアウトカメラ(背面カメラ)を使い、家族や友人に撮ってもらいましょう。
  2. 「自然光」を活用する
    天井の照明の真下で撮ると、目の下や鼻の下に濃い影ができてしまいます。昼間に窓の近くなど、自然な光が顔全体に当たる場所で撮影してください。
  3. 眼鏡と髪の毛に注意
    眼鏡のレンズが光っていたり、フレームが目にかかっていたりすると即座にNGになります。また、前髪が目にかかっているのもダメです。最初から眼鏡を外し、髪を耳にかけて顔の輪郭をはっきり出すのが、一発で合格する近道です。

お金の話:手数料と「領収書」の罠

手数料の支払い方法は、個人の事情によって「正解」が異なります。特に会社員の方は要注意です。

1. 2024年度・2025年度の手数料

手数料は毎年4月1日に改定されます。2025年4月1日以降の手数料(上海総領事館の例)は以下の通りです。

  • 10年パスポート:
    • 窓口で現金払い: 775元
    • オンライン申請(現金払い): 755元(少し安くなります!)
    • オンライン申請(クレジット払い): 15,900円
  • 5年パスポート(12歳以上):
    • 窓口で現金払い: 540元
    • オンライン申請(現金払い): 520元
    • オンライン申請(クレジット払い): 10,900円

2. クレジットカード払いの注意点:領収書が出ない!

オンライン申請の場合、「クレジットカード払い(日本円)」か「窓口での現金払い(人民元)」を選べます。

  • 現金払い(人民元)のメリット
    窓口で支払う際に、公的な領収書がもらえます。また、オンライン申請をして現金払いを選ぶと、上記のように手数料が少し割引されるケースがあります。
  • クレジットカード払い(日本円)のデメリット
    領収書が発行されません。これは、支払先が領事館ではなく日本の収納代行業者になるためです。

【会社員の方へ】

会社の経費でパスポートを更新する場合、クレジットカードの利用明細では経理が認めてくれないことがあります。会社に提出する公的な領収書が必要な場合は、オンライン申請であっても必ず「現金払い」を選択してください。後から変更はできません。

なお、多くの領事館ではWeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)は使えません。必ず現金を用意し、お釣りが出ないように準備していきましょう。

パスポートを受け取って終わりではない!中国の「10日ルール」

新しいパスポートを手にして安心するのはまだ早いです。中国に住む外国人にとって、ここからが時間との戦いです。パスポート番号が変わったことを中国当局に届け出る義務があるからです。

1. 臨時宿泊登記の更新(24時間以内)

新しいパスポートを持って、住んでいる場所を管轄する派出所(警察)へ行き、「境外人員臨時住宿登記表」を更新します。

  • 期限: 基本的にパスポート更新後24時間以内です。
  • これを行わないと、次のビザの手続きができません。

2. ビザ(居留許可)の変更手続き(10日以内)

パスポート番号が変わったため、ビザ(居留許可)のデータも更新する必要があります。

  • 10日ルール: 中国の法律では、パスポート番号などの重要事項に変更があった場合、10日以内に出入境管理局で変更手続きをしなければならないと定められています。
  • 手続き場所: 各都市の出入境管理局。
  • 必要書類: 新旧パスポート、新しい写真、更新済みの宿泊登記表など。

【正しい順序】

  1. 領事館でパスポート受領
  2. その足で派出所へ行き、宿泊登記を更新
  3. 10日以内に出入境管理局へ行き、居留許可のデータ更新申請

これを怠ると、オーバーステイ(不法滞在)扱いとなり、1日につき500元の罰金や、将来のビザ発給に影響が出る可能性があります。絶対に忘れないでください。

特別なケース:出張サービスと紛失

1. 領事出張サービス(深センなど)

広州総領事館などは、深センや珠海などの遠隔地でパスポートを受け取れる「領事出張サービス」を行っています。

  • 利用するには完全予約制です。
  • オンライン申請をする際に、受領場所として出張サービス会場を指定するか、事前に相談する必要があります。

2. パスポートをなくした場合

紛失や盗難の場合、オンライン更新はできません。

  1. 最寄りの派出所で紛失届を出し証明書をもらう。
  2. 出入境管理局で「パスポート紛失証明書」をもらう。
  3. 領事館の窓口で「紛失届」を出し、「帰国のための渡航書」か「新規パスポート」を申請する。
  4. 取得後、再び中国の出入境管理局でビザの再発行を受ける。

この手続きには非常に時間がかかります。まずはパスポートをなくさないよう厳重に管理しましょう。

まとめ

中国でのパスポート更新は、日本のデジタル化による「便利さ」と、中国の管理社会による「厳格さ」の両方に対応する必要があります。

  • 更新(切替申請)ならスマホでオンライン申請が圧倒的に便利。
  • 写真は「誰かに撮ってもらう」「自然光」で審査落ちを防ぐ。
  • 領収書が必要なら「現金払い」を選ぶ。
  • 新しいパスポートを受け取ったら、即座に派出所と出入境管理局へ行く(10日ルール厳守)。

今回の記事が少しでも、中国で生活する皆さんの参考になれば幸いです!最後まで見ていただきありがとうございました!

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