【中国留学】英語は不要?中国の大学でも英語が必要だった5つの場面と克服法

中国留学ブログ
この記事を書いた人
小南 朋輝(Kominami Tomoki)

北京外国語大学 国際商学部4年。22歳純日本人、中国政府奨学生。

学生会会長や大学の広報大使として、イベント企画・SNS運営・国際交流活動を行う傍ら、コンサルティング会社で市場調査やデータ分析を経験。

日本語・中国語・英語を使いこなし、中国留学に関する体験談や現地情報を発信中。SNSにて、留学に関する相談も受け付けています。

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「中国留学なら中国語だけできればいい」

これから中国留学を考えている方の中には、そう思っている人も多いのではないでしょうか。正直に言うと、ぼくもそう思っていました。

ぼくは現在、北京外国語大学 国際商学院に通う本科4年生です。高校時代に英語が嫌いで、中国語の勉強を始めたことがきっかけで中国の大学に進学しました。「中国に行くなら中国語さえできればいい」と本気で思っていたのですが、実際に大学生活を送ってみると、英語を使う場面が想像以上に多く、もっとちゃんと勉強しておけばよかったと後悔しました。

この記事では、ぼくと同じような後悔をしてほしくないという思いから、中国の大学で英語が必要になる具体的な場面と、英語が苦手だったぼくがどうやって克服したかをお伝えします。

この記事を読めば分かること
・中国の大学で英語が必要になる5つの場面
・英語が苦手だった筆者がどうやって克服したか
・中国留学前にやっておくべき英語の準備
・「中国語だけ」では足りない理由

中国語だけでいいと思っていた高校時代の自分

ぼくは高校生のとき、英語がすごく嫌いで苦手意識がありました。テストの点も良くなかったし、英語の授業が憂鬱でした。

そんなとき中国語の勉強を始めたのですが、中国語は漢字がベースなので、日本人にとっては取り組みやすく、比較的スムーズに進めることができました。英語と違って「文字が読める」というだけで、学習のハードルがかなり下がったんです。

中国語がどんどん上達していく中で、「中国の大学に行くなら中国語がメインだし、英語は必要ないだろう」と思い込んでいました。実際、中国の大学に入ってからも授業は中国語だし、クラスメイトとの会話も中国語です。その部分は間違いではありませんでした。

でも、「中国語だけで大丈夫」というのは大きな間違いでした。

トモキ
トモキ

「英語から逃げたくて中国語を始めた」というのが正直なところです。でも結局、英語からは逃げられませんでした。

中国の大学で英語が必要になる5つの場面

ここからは、ぼくが実際に経験した「英語が必要だった場面」を5つ紹介します。中国の大学に留学しても、英語を使う機会は想像以上に多いです。

1. 留学生同士のコミュニケーションが英語

今の中国には、世界中からさまざまな国の留学生が来ています。人によっては英語で授業を受けているコースに所属していて、中国語が話せない留学生も少なくありません。

こうした留学生と関わるとき、共通言語は英語になります。ぼくは学部の留学生会(外联部)に所属していたのですが、グループチャットもミーティングもすべて英語でした。英語ができないと、そもそもコミュニケーションが取れず、せっかくの交流の機会を逃してしまいます。

北京外国語大学には留学生向けのサークルや学生団体もたくさんありますが、そういった場でも英語は必須です。

2. 授業のPPTや講義が英語

ぼくは中国語で授業を受けるコースに所属していますが、PPT(スライド資料)が全部英語という授業がかなり多いです。自分の大学は中国でトップクラスの外国語大学なこともあり、英語が話せる中国学生が多いことも原因の一つだと思います。

パターンとしては主に3つあります。

  • PPTが英語で、先生の説明は中国語
  • PPTは英語で、先生は英語と中国語で授業をする(先生は中国人)
  • 授業全体がフルで英語(先生は中国人)

ぼくが特に苦労したのは、国際ビジネス法の授業です。授業がすべて英語で行われていて、当時のぼくには全然聞き取れませんでした。また、他学部(国際関係学院)で履修したアメリカ政治の授業もオールイングリッシュで、単位を取るのがすごく大変でした。

国際商学院(IBS)では、こうした英語混じりの授業が珍しくありません。

3. イベントやフォーラムでの発表

意外かもしれませんが、中国の先生たちは留学生に対して英語を使うように求めることが多いです。

たとえば、大学内で開催されるフォーラムやイベントでは、留学生が英語で発表する場面がよくあります。また、有名なテレビ局が外国人を取材するために大学に来ることもあり、そういった場面でも英語で話せるほうが好印象を持たれます。

中国語ができるのはもちろん大事ですが、公の場では英語も求められるのが現実です。

4. 就職では3か国語が求められる

中国で就職する場合、外国人に求められるのは英語+中国語+母語の3か国語以上です。中国語だけではなく、英語ができることが前提になっています。

日本に帰って就職する場合も同じです。日本ではやはり英語が求められるので、日本語と英語は必須。そこにプラスで中国語ができると強みになる、という構図です。どちらの道を選んでも、結局英語は必要になります。

5. 論文やリサーチで英語文献を読む

大学生活では、レポートや卒業論文を書くために参考文献を読む機会が多くあります。学術的な文献は英語で書かれているものが多く、中国語の文献だけでは足りない場面が出てきます。

ぼくが所属している国際商学院では、国際ビジネスや経営に関するリサーチが求められるため、英語の論文や資料を読む必要がありました。英語の文献がスムーズに読めるかどうかで、レポートや論文の質にも差が出ます。

トモキ
トモキ

「中国語で授業を受けるから英語は使わない」と思っていたのに、結局いろんな場面で英語が必要になりました。これが一番のギャップでした。

英語が苦手だったぼくがどうやって克服したか

結論から言うと、ぼくが英語を克服できたのは、英語を使わざるを得ない環境に身を置いたからです。自分から進んで勉強したというよりは、環境に追い込まれて少しずつ慣れていったという感覚です。

1. 学生会での活動

ぼくは学部の留学生会に入っていました。そこでは、グループチャットでのやりとりも、実際に集まってのミーティングも、すべて英語です。最初は何を言っているのか分からない場面もありましたが、毎回参加するうちに少しずつ慣れていきました。

2. オールイングリッシュの授業

先ほど紹介したように、英語でフルに行われる授業もいくつか受けました。最初は本当に大変でしたが、聞き続けるうちに耳が慣れてきて、内容がだんだん理解できるようになりました。先生は留学生は英語ができる前提でバンバン当ててくるので、うまく答えられないと気まずくなることも多いです。

3. アメリカ企業でのインターン

現在ぼくはアメリカのAIスタートアップでインターンをしていて、社内の公用語は英語です。毎週のミーティングで英語を使い、自分の意見も英語で伝えなければなりません。

最初は全然できませんでしたが、少しずつ話すうちに慣れていって、今では会社のミーティングで英語を使えるレベルになりました。ただし、文法が正確でないことは自分でも自覚しています。

振り返ってみると、ぼくの英語力は「勉強して身につけた」というより「環境の中で自然と身についた」ものです。これはこれで良かったのですが、ひとつ後悔があります。

高校のときからしっかり英語の基礎(文法・単語)を勉強しておけばよかった。会話は環境があればできるようになりますが、文法が正しくないまま話す癖がついてしまいました。基礎がないまま実践に入ったことで、正確さに欠ける英語になっています。

トモキ
トモキ

「使えるようにはなったけど、正しくはない」というのがぼくの英語の正直な状態です。基礎って本当に大事だなと痛感しています。

これから中国留学する人へ:英語の準備でやっておくべきこと

ぼくの経験をもとに、これから中国留学を考えている方に向けて、英語の準備としてやっておくべきことをお伝えします。

1. 高校レベルの文法・単語を固める

これが一番大事です。高校レベルの基本的な文法と単語をしっかり覚えておいてください。難しいことをやる必要はありません。基礎さえできていれば、あとは実践の中で応用が効きます。

ぼくのように基礎をやらずに実践に入ると、会話はできるようになっても文法が正しくないまま定着してしまいます。基礎を固めた上で実践に入るほうが、結果的にスムーズです。

2. 英語の授業を真面目に受けておく

高校の英語の授業を「将来使わないから」と思って適当に受けていると、あとで必ず後悔します。ぼくがまさにそうでした。中国留学に行くと決めていても、英語の授業は真面目に受けておくことをおすすめします。

3. 完璧でなくていいから「使う経験」を積んでおく

英語は完璧に話せなくても大丈夫です。大事なのは、英語を使ったことがあるかどうかです。英会話でも、オンラインの言語交換でも、なんでもいいので「英語を使った経験」を少しでも積んでおくと、留学先で英語が必要になったときに心理的なハードルが下がります。

4. 中国語の勉強と並行して英語もやっておく

中国留学の準備=中国語の勉強だけ、ではありません。中国語の勉強はもちろん大事ですが、それと並行して英語もやっておくことで、留学先での選択肢が広がります。英語ができれば、より多くの留学生と交流できるし、授業の幅も広がるし、就職でも有利になります。

トモキ
トモキ

中国語と英語の両立は大変に思えるかもしれないけど、どっちも「完璧」を目指す必要はないです。基礎だけでもやっておけば全然違います。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 中国の大学に留学しても、英語が必要な場面は多い
  • 留学生同士の会話、英語の授業、イベント、就職、論文リサーチなどで英語が求められる
  • 英語は「使わざるを得ない環境」に身を置くことで克服できる
  • ただし、基礎(文法・単語)がないまま実践に入ると正確さに欠ける
  • 高校レベルの英語の基礎を固めておくことが一番の準備になる
  • 中国語の勉強と並行して英語もやっておくと、留学先での選択肢が広がる

「中国留学 = 中国語だけ」ではありません。ぼく自身がそう思い込んで留学し、英語の場面で何度も苦労しました。この記事を読んでくれた方には、同じ後悔をしてほしくないと思っています。

英語を準備しておくことで、留学生活の選択肢は確実に広がります。中国語の勉強を頑張りつつ、英語も少しずつやっておく。それだけで、留学先での生活がもっと充実したものになるはずです。

中国の大学への本科留学に興味がある方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

トモキ
トモキ

英語ができると、中国留学がもっと楽しくなります。ぼくは苦労したからこそ、これから留学する人には準備しておいてほしいと心から思います。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!再见!

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